子どもに英語を学ばせたい!現在のレベルを知るための方法とは?

 

子どもの英語に大切なのは3つの力

最初に、子どもの英語学習において大きな柱となる3つの能力について説明します。それぞれの能力は互いに密接に関わり合っているので、最終的にはそれらの力をバランスよく伸ばし、総合的な英語力を身につけることが目標です。

「読む力」READ

英語の能力においてベースとなるのは読む力です。正しい発音を子どもの頃からマスターすることは、その後の学習に大きな影響を与えます。

特に「フォニックス」という英語圏の子どもたちのために開発された指導法が有名で、従来のやり方よりも効果が高いといわれています。英語のつづりと発音の関係性を学び、単語を丸暗記することなく正しく読む力を育てる指導法です。

「話す力」SPEAK

読む力を育てると同時に、それを使って自分の考えを話す力を育てます。この力は文章を書く力にもつながり、自分自身を表現するツールとして英語が使えるようになります。

特に日本人が苦手とされる分野でもあり、大人になってからも苦労することが多いので、子どもの頃から慣れ親しんでおくことが重要です。一緒に英語を学ぶ友人や先生とコミュニケーションを取れるようになることで、より英語が好きになっていくことでしょう。

「聞く力」LISTEN

会話の基本でもある聞く力ですが、これらも正しい発音を身につけてこその能力です。英語をシャワーのようにたくさん浴びると自然に聞く力が育つので、ラジオなどを使って学んでいる人も少なくありません。

子どもの英語力のレベル目安

英語学習はそれぞれのタイミングで始めるものであり、人によってレベルも異なります。ここからは、年齢別に見る子どもの英語力のレベルについてお話しします。

0歳から3歳

0歳から3歳のクラスは、母親や父親と一緒に英語を学ぶのが一般的です。音楽に合わせて歌ったり体を動かしたりしながら、英語に慣れさせていきます。

4歳から6歳

幼稚園の年齢になると、講師と英語でコミュニケーションを取りはじめるレベルになってきます。オールイングリッシュの中で、英語のシャワーを浴びながら、読んだり話したりするということが重要になってきます。

小学1年生から3年生

小学生に入ると、クラスメイトと一緒にグループ課題にも取り組むようになります。簡単な日常会話をマスターしたり、簡単な質問に答えたりすることができるようになります。

小学4年生から6年生

小学校高学年になると、短いスピーチができるようになり、さらに作文を書く力もついてきます。さまざまなシチュエーションを想定したロールプレイングも増え、状況に応じて自分の意見もいえるようになるでしょう。

レベルを知るために活用したい英語検定試験

英語学習に取り組むのであれば、ぜひ検定試験にチャレンジしてみましょう。手軽に現在のレベルを確認することができますし、学習のモチベーションアップにもつながります。

英検Jr

オンラインでも簡単に受験できる英検Jrは、試験の合否はなく正答率のみの成績表示になっており、より子どもの学習意欲を引き出しやすくなっています。また、小学生低学年程度のレベルは「BRONZE」、中学年程度のレベルは「SILVER」、高学年程度のレベルは「GOLD」といったように、全部で3つのレベルに分かれています。

英検

中学生や高校生はもちろん、大人もチャレンジする有名な試験が英検(実用英語技能検定試験)です。5級から1級まで、合計7つのレベルに分かれており、2級以上は面接形式のスピーキングテストも行われます。

子どもがチャレンジするにはハードルが高すぎるのではと思う方も多いかもしれませんが、実は小学生以下の英検志願者数は、年間37万人以上もいるのです。試験を受けることで勉強のモチベーションアップにもなりますし、話す・聞く・読む・書くという力をバランスよく伸ばすことにつながります。まずは5級を目指してチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まとめ